高田郁『夏天の虹―みをつくし料理帖』
夏天の虹―みをつくし料理帖 (角川春樹事務所 (時代小説文庫))
- 作者: 高田 郁
- 出版社/メーカー: 角川春樹事務所
- 発売日: 2012/03/15
- メディア: 文庫
- 購入: 3人 クリック: 161回
- この商品を含むブログ (44件) を見る
あらすじ
想いびとである小松原と添う道か、料理人として生きる道か……澪は、決して交わることのない道の上で悩み苦しんでいた。「つる家」で料理を旨そうに頬張るお客や、料理をつくり、供する自身の姿を思い浮かべる澪。天空に浮かぶ心星を見つめる澪の心には、決して譲れない辿り着きたい道が、はっきりと見えていた。そして澪は、自身の揺るがない決意を小松原に伝えることに―――(第一話「冬の雲雀」)。その他、表題作「夏天の虹」を含む全四篇。大好評「みをつくし料理貼」シリーズ、《悲涙》の第七弾!!
手違いで次巻(いま書店に並んでいる最新刊)のあらすじを見てしまったので、分かってたけど、これは酷い。澪には苦難しか訪れないのか、と運命を恨みます。小松原との別れとそれに伴う配慮と罪悪感、ストレスによる急性味覚障害、そして……。泣きました。悲しみで、多くは語れません。作者さんは「雲外蒼天」の晴れ渡った青空を本当に書く気があるのか疑問が生じるほどに、茫然自失。不幸の連続で、続きを読まないと評価できないので、あえてここは★ナシで↓
- 冬の雲雀―滋味重湯
- 忘れ貝―牡蠣の宝船
- 一陽来復―鯛の福探し
- 夏天の虹―哀し柚べし
☆☆☆☆☆