くじら座ソーダ通信

主に読書(SFとミステリ)やアニメについて書きます。最近の読書感想は「漫才風読書感想」をやってます。カテゴリーから「漫才風読書感想」を選んで読んでみてください!

『有頂天家族』第10話「夷川早雲の暗躍」


ついに偽右衛門選挙当日。父の死の真相が分かると同時に下鴨家大ピンチの回。まず冒頭は矢一郎の選挙運動。まさか名前のタスキ掛けで街を廻ってるとは思わなかったw。これもアニメならではの描写。下鴨神社(下鴨家の棲家)での家族の朝のひと時の描写もいいね。母の愛と家族の愛があふれてて、今後の暗雲との対比が。その後、下鴨家がそれぞれの行動をとりはじめて事態は動き出す。まずニセ電気ブラン工場でアルバイトする矢四郎が工場に閉じ込められる。金閣銀閣の策にハマる矢四郎。思わず手に汗握って矢四郎を応援してしまう。一方、矢三郎は矢二郎ガエルのもとへ。前回のクリスマスチキンを食す矢二郎、舌だけでチキンの肉をもぎ取ってる描写が可笑しい。シリアスの中にも可笑しい描写を織り交ぜてるのが巧い。そして更なる暗雲。矢一郎の自動人力車が事故を起こさせられ、矢一郎は捕らえられる。母も身柄を捉えられる。海星がピンチを矢三郎に伝える。父の死の真相も海星から伝えられる。ここまでのテンポよく描かれる展開がスピーディでいい。父の死の真相は、早雲と弁天の計略なのだが、アニメで見るとブラックすぎてちょっと違和感があった。これもアニメと小説の違いか。ラストは早雲一派に囲まれ窮地の矢三郎という、いいヒキの場面で終わりとは作りが上手い。次回からは、下鴨一家側の反転攻勢捲土重来なので、展開が分かってても楽しみだ。