- 作者: 大森望
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 2013/03/21
- メディア: 文庫
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あらすじ
筒井康隆、荒巻義雄、小松左京、神林長平……毎年のファン投票で選ばれる星雲賞日本短編部門受賞作の中から、20世紀日本SFを代表する精華11編を選りすぐった傑作短編集。
星雲賞はお祭り大賞だからと、まあ期待抑え目で読んだが、佳作ぞろいの良い短篇集だった。特に、荒巻義雄「白壁の文字は夕陽に映える」と中井紀夫「山の上の交響楽」は大傑作!!荒巻初期SFは再評価の機運が高まってきているので復刊しないかなあ。本作も精神医学の進化のビジョンが素晴らしい。「交響楽」も、設定の妙からの芸術のあり方を問うラストに感銘を受けた。ラストの入手困難の3作の流れも楽しい。しかし、オーケンだけ「著者のことば」が無いのは何故だ??
- 「フル・ネルソン」筒井康隆
- 「白壁の文字は夕陽に映える」荒巻義雄
- 「ヴォミーサ」小松左京
- 「言葉使い師」神林長平
- 「火星鉄道一九」谷甲州
- 「山の上の交響楽」中井紀夫
- 「恐竜ラウレンティスの幻視」梶尾真治
- 「そばかすのフィギュア」菅浩江
- 「くるぐる使い」大槻ケンヂ
- 「ダイエットの方程式」草上仁
- 「インデペンデンス・デイ・イン・オオサカ(愛はなくとも資本主義)」大原まり子
★★★★☆