- 作者: 芦辺拓
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 2012/09/21
- メディア: 単行本
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あらすじ
毎朝配達される幻灯新聞が食卓に話題を提供し、港にはエーテル推進機を備えた空中船が着水・停泊。歯車仕掛けの蒸気辻馬車が街路を疾駆する―ここは蒸気を動力源とした偉大なる科学都市。進路に頭を悩ませる女学生エマ・ハートリーは、長旅から帰還した父を迎えに港への道を急いでいた。父が船長をつとめる空中船“極光号”の船内で不思議な少年・ユージンに遭遇したエマは、ひょんなことから彼と共に名探偵ムーリエに弟子入りし、都市で起きる奇妙な事件の調査に携わることになる。蒸気機関都市を舞台に贈る、少年少女の空想科学探偵譚。
スチームパンクなら即チェックでしょ、と思いつつ、まあいつか買おうかと放置してたんだが、たまたま図書館の新刊コーナーで見つけたので(読んでる途中の本があるのに)借りてきてしまった。密林で酷評されてるから、びびりながら読んだが、これは面白い!!「SFミステリ」を冠しているが、蒸気機関とエーテルの動力源で社会が回ってるスチームパンクSFとして読むべきだ。歯車と蒸気のスチームパンク・ガジェットの数々に耽溺。専門用語にルビ多様の読みにくいのは「パンク」へのオマージュか?いちいちカッコイイ!(ミステリ詳しくないが)ミステリとしては、バカミスか?世界観を十全に生かしたトリックで面白かった。ただ最後の最後のは蛇足か笑。古き良き冒険活劇SFの香りのする心躍るスチームパンクでした!
★★★★☆