スコット・ウエスターフェルド『ゴリアテ―ロリスと電磁兵器』

ゴリアテ ―ロリスと電磁兵器― (新ハヤカワ・SF・シリーズ)

あらすじ
オスマン帝国のイスタンブールで、ドイツの野望を打ち砕いた公子アレックと男装の士官候補生デリン。
英国海軍の飛行獣リヴァイアサンで東京へ向かっていた彼らは、ロシアのツングースカで驚異の光景を目にする。
その状況を引き起こしたという天才科学者ニコラ・テスラは、戦争終結の可能性がある電磁兵器、ゴリアテをニューヨークに建設しているという。
なんとしても戦争を終結させたいアレックは、ゴリアテの真価を判断すべくテスラに接近するが……。
はたしてアレックの願いはかなうのか。そしてデリンの、アレックへの密かな想いの行方は？
スチームパンク冒険譚三部作、完結。

スチームパンク娯楽大作、三部作の完結編。楽しかったー！！デリンちゃんとアレック公子の障害を乗り越えての恋愛ものとしてニンマリしながら読んだ。外人の作家さんに男装少女の萌えが書きこなせるとはびっくりだよ。歴史改変SFとしても、ツングースカ大爆発をニコラ・ステラの超兵器と結びつけたアイデアに燃える。クランカーもダーウィニストもギミックが魅力的で読んでいて幸せな時間だった。ただしカッパお前はダメだwこのイラストのクリーチャーは何なんすかw
★★★★☆