くじら座ソーダ通信

主に読書(SFとミステリ)やアニメについて書きます。最近の読書感想は「漫才風読書感想」をやってます。カテゴリーから「漫才風読書感想」を選んで読んでみてください!

ジェーン・オースティン『高慢と偏見(下)』

高慢と偏見〈下〉 (岩波文庫)

高慢と偏見〈下〉 (岩波文庫)

あらすじ
オースティンにとっては「田舎の三、四軒の家族こそが小説の恰好の題材」なのだという。ベネットー家を中人とする恋のやりとりを描いたこの作品においても、作者が最も愛したといわれる主人公エリザベスを始めとして、普通の人々ひとりひとりの個性が鮮やかに浮かび上がる。若さと陽気さと真剣さにあふれた、家庭小説の傑作。(表紙より)

ゾンビ予習。タイトルを聞いたときの「どうせ理屈を捏ね回したような哲学的で面倒な小説なんだろう」という感想は高慢な偏見でした。滅茶苦茶おもしろい!!男女の恋のすれ違いを描いた、まさにラブコメ。特に周囲の困りものの人たち(母親やコリンズ氏など)を戯画化して書く筆が活き活きして素晴らしい。本当に困りもので腹立ちながらも笑ってしまう。そして大団円で主人公男女がめでたくゴールインで爽快。翻訳が壊滅的にへたくそなのを補って余りある。200年前の話とは思えない。『高慢と偏見とゾンビ』も楽しみだ。
★★★★☆