長門有希の100冊で気になっていたが長らく入手困難。表題作はリリカルなタイムトラベルものらしいということで期待だけが膨らんでいた。そんな俺のような人たちの声が遂に結実し、表題作の再録を中心にリリカルをテーマにした作品集が遂に発売。いやー、噂に違わぬ表題作の素晴らしさ。短い作品ながら『マイナスゼロ』『
タイムリープ』『猫の尻尾も借りてきて』系のロジック時間SFのエッセンスが凝縮されていてイイ。そしてこれらの作品に共通するリリカルなラストもしっかり備わっており大満足。×××が実は、っての最高じゃないか。他の作品もどれもしっかりSFで満足の一冊。しかし「リリカル作品集」のはずなのに『もうひとつの転校生』だけは看板違いじゃないか??このオチって『世にも奇妙な』的なホラー的な話じゃないか。あと関係ないけど、なんとなく「
とり・みき」でググって写真みてみたら実はイケメンだった。いつもの自画像をイメージしてたら裏切られた(笑。
- もうひとつの転校生
- 望楼
- クレープを二度食えば
- 砂浜のメリークリスマス
- 羽根の塔
- カットバック
- 銀河ネットワークで歌を歌ったクジラ(原作:大原まり子)