くじら座ソーダ通信

主に読書(SFとミステリ)やアニメについて書きます。最近の読書感想は「漫才風読書感想」をやってます。カテゴリーから「漫才風読書感想」を選んで読んでみてください!

11月の読書メーターまとめ


11月の読書メーター
読んだ本の数:10冊
読んだページ数:2807ページ

機動戦士ガンダムZZエルピー計画 (アニメージュ文庫 (C‐017))機動戦士ガンダムZZエルピー計画 (アニメージュ文庫 (C‐017))
プルプルプルプルプル〜♪♪トミノ御大って前に萌えアニメ批判してたけど、なんという萌えキャラ。ガンダム史上No.1の可愛らしさだと改めて思った。とか偉そうに語ってるけど実は俺『ΖΖ』通して見たこと無いんです、スイマセン。。。それにしてもこの表紙は手に取りづらすぎだろ。
読了日:11月29日 著者:山岡 有子,岸川靖
赤い実はじけた (PHP創作シリーズ)赤い実はじけた (PHP創作シリーズ)
児童書。なんでも教科書に掲載されてた作品らしい。小中学生の淡い恋心の瞬間を「赤い実はじけた」との表現するのは何か清新だ。
読了日:11月27日 著者:名木田 恵子
ハレーション・ゴースト   ソノラマ文庫―妖精作戦PART2ハレーション・ゴースト ソノラマ文庫―妖精作戦PART2
有川浩小川一水などに多大な影響を与えた《妖精作戦》シリーズの第2巻。今回の舞台は学園祭。学園祭のためにクラスで映画を撮っていたら超常現象頻発で、あいかわらずはちゃめちゃで楽しい。中高生の頃リアルタイムで読んでたらこのクラスに自分を投影して絶対没入して読んでただろうなあ。『ビューティフル・ドリーマー』から最近のアニメまで続く学園祭モノの系譜の中の重要な1点だったんだろう。それにしてもパロネタ多すぎだ。特に平野文ボイスは脳内再生余裕でした(笑。
読了日:11月25日 著者:笹本 祐一
ラ・パティスリー (ハルキ文庫)ラ・パティスリー (ハルキ文庫)
神戸のフランス菓子店を舞台にしたパティシエ小説。もう、行間からバニラビーンズの甘い香りやショコラのほろ苦い香りが漂ってきて、甘党には最高の小説。ストーリイ自体も、作中ケーキ描写と同様に甘くてほろ苦い新人パティシエ主人公の成長物語なラストでよい。夜中に読んだおかげで耐え切れずに深夜にロールケーキ食べてしまったじゃないかよう…脂肪フラグだ。あとこれが本当に「魚舟・獣舟」と同じ上田早夕里の作品なのか信じられない(まさかのSF展開が後半にあるのかと思って読み進めたが全く無かったです)。
読了日:11月24日 著者:上田 早夕里
妖精作戦 (ソノラマ文庫 (283))妖精作戦 (ソノラマ文庫 (283))
有川浩レインツリーの国』で主人公たちが語り合っていた作中作『フェアリーゲーム』の元ネタ。小川一水が学生時代に「こんなラストありえない、なら俺が作家になってやる」と作家になる契機となった作品。秋山瑞人イリヤの空、UFOの夏』のオマージュ元。等々色々な作家に影響を与えたシリーズの第一作。追跡アクションSFで舞台がどんどん壮大になっていくので惹きつけられる。というか結構大味。問題のラストは4巻目なので楽しみ。そういえば東京創元社から復刊されるとかいう話あったけどどうなった?創元SFお得意の出す出す詐欺か?
読了日:11月22日 著者:笹本 祐一
空想オルガン空想オルガン
1巻の頃は「青春ミステリ」と思って読んでいたが、もはやミステリでない。と思って読んでたら、最後に「×××」。不覚。やっぱりハルチカシリーズはミステリだよ。(伏字ネタバレはコメント欄に書きます)
読了日:11月18日 著者:初野 晴
クドリャフカの順番 (角川文庫)クドリャフカの順番 (角川文庫)
11月13日土曜日の米澤穂信講演会@京都大谷大学に行ってきました。そして本書にサインを貰ってきました!!先生、面白かった&恰好良かった!!我がブログにレポ書いたので暇な人は是非(宣伝)。さて本書の感想。3度目の再読。全篇に文化祭の魅力があふれており、米澤穂信青春ミステリの最高傑作。そして、どこかに書かれていたが米澤穂信は「届かないメッセージ」を主題に据える作品が多く、本書でもそれが爽やかな読後感に少しの陰を加える。また古典部メンバーの心情(信条)の変化が既にここから垣間見られたのを今回の再読で再発見した。
読了日:11月16日 著者:米澤 穂信
ユリイカ2007年4月号 特集=米澤穂信 ポスト・セカイ系のささやかな冒険ユリイカ2007年4月号 特集=米澤穂信 ポスト・セカイ系のささやかな冒険
米澤穂信講演会@大谷大学学園祭に参戦予定なので予習のために図書館で借りてきた。まず《ベルーフ》シリーズの短篇「失礼、お見苦しいところを」が素晴らしく良い。短篇というより掌編かってくらいの短さなのにしっかりとミステリとして成立しており凄い。太刀洗の怜悧な空気感が好き。笠井潔との対談は、米澤作品のミステリでの位置づけがよく分かり良かった。滝本竜彦とのネット小説出身対談は、この二人を混ぜて大丈夫かと思ったけど、漫才のような掛け合いで意外と面白い。それにしても米澤作品って「ポストセカイ系」だったのか。
読了日:11月09日 著者:
ぼくの、マシン ゼロ年代日本SFベスト集成<S> (創元SF文庫)ぼくの、マシン ゼロ年代日本SFベスト集成<S> (創元SF文庫)
本アンソロジーの性格上、収録されている短篇のほとんどが各個人短篇集で読めるという、SFヲタには全くお得感の無い一冊。俺もほとんど持ってるけど、ことごとく積んだままなので問題無く楽しんで読めた。10年間のベスト集成ということなので各篇すべて凄くレベルが高く読み応えがある。個人的には、『戦闘妖精・雪風』の深井零の番外篇が読めたのが良かった。
読了日:11月07日 著者:
そして誰もいなくなった (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)そして誰もいなくなった (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)
これがクローズドサークルものの古典的代表作か。ここからいろんな作品にインスパイアされてると思ったら、感動。古典的といっても、人が一人また一人と亡くなっていく空気は、今でも全く古びず、胸をどきどきさせ読ませる。名作です。
読了日:11月02日 著者:アガサ クリスティー

読書メーター

ベストは『そして誰も』。クローズドサークルの原点だが、今読んでも色褪せていないのが素晴らしい。でも今月の本当のベストは米澤穂信先生にサインを貰ったことだ。