くじら座ソーダ通信

主に読書(SFとミステリ)やアニメについて書きます。最近の読書感想は「漫才風読書感想」をやってます。カテゴリーから「漫才風読書感想」を選んで読んでみてください!

雪乃紗衣『彩雲国物語 漆黒の月の宴』

いつも真犯人が隠されていて驚かされるんだけど、今回はそういう展開じゃないかと思って読み進めていた。そうしたら、最後の章の「由官吏」の正体にまたまた驚かされた。くやしい。あとは、朔洵。こいつが腹立たしい気障な奴で立腹しながら読んでいたんだけど。大体なんで秀麗はこんな奴に心動かされているんだと。しかし最期のシーン。茶道具に毒を仕込んで、秀麗に自分を殺させようとする。秀麗に取り付く島が無いので、秀麗の「特別」になるために、自分を殺させて一生記憶に残そうとする。この思考が狂気に満ちた感じでなんか心に残った。
★★★★☆