くじら座ソーダ通信

主に読書(SFとミステリ)やアニメについて書きます。最近の読書感想は「漫才風読書感想」をやってます。カテゴリーから「漫才風読書感想」を選んで読んでみてください!

野尻抱介『ヴェイスの盲点』

野尻抱介って趣味の人・娯楽の人ってかんじ。何が言いたいかと言うと、遊びに感けて筆が遅くなりすぎじゃないかと。過去の『SFが読みたい!』を見たりして思った。『銀河博物誌2』やら『蒼穹羅針盤』やら『素数の呼び声』やら、『ロケガ』の4巻も発売が若干遅れた記憶が。『銀河博物誌』は未読なんでどうでも良いけど、『素数』は待望してるのに。。。
して《クレギオン》の話。ラノベスペオペ+ハードSFってどんなのかと思ったけど意外や意外に面白い、(処女作ということと古い富士見ということで期待してなかったが)。ラノベとしては、28歳のヒロインってどうかと思った、しかも親父社長との微妙な関係ってラノベとは思えぬ設定。スペオペとしては、野尻作品って悪役出てくるイメージ無かったけど機雷利権企業の部長が典型的で良かった。ハードとしては、大戦前の遺物のオーバーテクノロジーとの兼ね合いが絶妙、しかし軌道計算はしっかりしてる(と思う、俺はよく分からんが)。
あと恥ずかしながら、なんで軟式宇宙服で予備呼吸が必要なのか知らなかったんだけどコレで勉強になった。
★★★★☆