- 作者: ジェイムズ・ティプトリー・ジュニア,Jr. Tiptree James,伊藤典夫,浅倉久志
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 1999/04
- メディア: 文庫
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地球侵略SF。発想は面白いけれど、似た話の『ラセンウジバエ解決法』のほうが上。
- ビーバーの涙
人間が自分の都合で自然を操作している現実に対する皮肉がきいている作品。
- おお、わが姉妹よ、光満つるその顔よ!
2つの時系列の絡み合いは面白かったけど、あとはあまり記憶に無いです。
- ラセンウジバエ解決法
地球侵略SF。この短編集の中で1番ハマった。最後の「不動産屋」っていうのも良かった。
- 時分割の天使
地球侵略SF。けど、よく考えるとこの方法では人類絶滅はしないだろ…多分。
- われら<夢>を盗みし者
スペース・オペラ。なんか哀しいエンディングの話が多いな、ティプトリーは。作中に<星の涙>が出てきたということは『たったひとつの冴えたやりかた』とか『Brightness Falls from the Air(輝くもの天より落ち)』*1と同じ世界観の話ということか。
- スロー・ミュージック
機本伸司の『神様のパズル』のあとがきで「SFはエロスとバイオレンス」って書いてたのを思い出した。エロス要らないから<河>についての記述などもっと欲しかった。
- 汚れなき戯れ
- 星ぼしの荒野から
小林泰三の『母と子と渦を旋る冒険』*2みたいな話と思いきや、途中から近親相姦の話に…。
- たおやかな狂える手に
後半は哀しくもいい話に。