くじら座ソーダ通信

主に読書(SFとミステリ)やアニメについて書きます。最近の読書感想は「漫才風読書感想」をやってます。カテゴリーから「漫才風読書感想」を選んで読んでみてください!

舞城王太郎『熊の場所』

あらすじ
猫殺しの少年「まー君」と僕はいかにして特別な友情を築いたのか(「熊の場所」)。おんぼろチャリで駅周辺を徘徊する性格破綻者はゴッサムシティのヒーローとは程遠かった(「バット男」)。ナイスバデイの苦学生であるわたしが恋人哲也のためにやったこと(「ピコーン!」)。舞城パワー炸裂の超高純度短編小説集。

初舞城。改行のない独特の文章だけどグングン読ませる。ドライブ感が心地いい。芥川賞系の作品かと思ったら、しっかりミステリで面白かった。
熊の場所」は恐怖心の解消方法の話。たしかに最後まで見極めるのは大事。
「バット男」の人生の別れ道も凄い。男女共に心は簡単には見えない。
「ピコーン!」は一番期待してた短編。フェ●の話って聞いてたのに、予想とは違う殺人の方向に。でもまさかフェ●が被害者のwhyに繋がるとは。見事なラスト!
次は大物『ディスコ探偵水曜日』あたりをいくか!