くじら座ソーダ通信

主に読書(SFとミステリ)やアニメについて書きます。最近の読書感想は「漫才風読書感想」をやってます。カテゴリーから「漫才風読書感想」を選んで読んでみてください!

新井輝『ROOM NO.1301―おとなりさんはアーティスティック!?』

あらすじ
健一は思う。恋って何だろう。好きって、どういうことなんだろう?それは、たぶん遠くて近い答え。掴めそうでなかなか、掴むことができない。僕たちは、だからこそ進んでいく…。普通の高校生・健一は、ある日、クラスメイトの千夜子に呼び出される。彼女からの突然の告白。さしてモテるとも思っていなかった彼の目の前に普通の高校生らしい恋愛への道が拡がる―かに思えた。が、綾という謎の女性を道で拾ったことにより、不可思議なマンションでの健一の生活がはじまる!?甘く、可笑しく、切ない健一の愛の探求の物語。

富士見ミステリー文庫というゼロ年代の徒花。富士見ミステリー文庫というレーベル名なのに、ミステリでも何でもない作品がバンバンでてた謎レーベル。でもまぁ桜庭一樹先生の『GOSICK』と『砂糖菓子の弾丸は打ち抜けない』を輩出したっていう功績はあるけど!
本シリーズも例にもれずミステリではなくラブコメ
12階建てマンションの存在しないはずの13階で繰り広げられる恋愛模様。主人公の健一はクラスメイトの千夜子に告白される。でも手も握れない。なのにその日、13階で出会った芸術家の綾さんとベッドイン!?ラノベでいきなりどういう展開?と思ったら、実の姉ともベッドイン!?倫理観どうなってるねん。それで苦悩して男女とは何かを模索していく。なんか凄い展開なんだけど、さらっと流れるように書いていて、不思議な本だ。そしてプロローグとエピローグでは、まだ未知の女子が。これは続巻でさらに愛憎あるのかな?不思議な話だけど見届けたくなる。