くじら座ソーダ通信

主に読書(SFとミステリ)やアニメについて書きます。最近の読書感想は「漫才風読書感想」をやってます。カテゴリーから「漫才風読書感想」を選んで読んでみてください!

押井守『機動警察パトレイバー TOKYO WAR (後編)』

あらすじ
横浜ベイブリッジ爆撃事件に端を発した警察と自衛隊の対立は、ついに自衛隊の出動にまで発展した。不測の事態に備えるという名目で都内各所にかり出された戦車や戦闘レイバー、装甲車、完全武装自衛隊員たち…。それはまるで東京に戒厳令が敷かれているかのようだった。しかし、そうした過剰な防衛をあざ笑うかのように、敵はわずかな手勢で攻撃を仕掛け、都内全域を混乱の渦に陥れた。ここに至って特車二課の後藤隊長はついにある決断を下す…。「機動警察パトレイバー2THE MOVIE」の監督押井守が自ら構築した小説版「パトレイバー2」、衝撃の完結編。

面白かった!東京に進駐した自衛隊。そこへ謎の戦闘ヘリ。東京へ通じる全ての橋が落とされ、東京は戦場に。日本の平和ボケが偶然の上に成り立っているのを知らしめた衝撃。この作品から30年弱たった現在の日本でも、緊急事態宣言とか自衛隊とか玉虫色のままだしね。ラストの首謀者・柘植はちょっとあっさりしすぎの感もあった。もっと情念を語らせてほしかった。
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