くじら座ソーダ通信

主に読書(SFとミステリ)やアニメについて書きます。最近の読書感想は「漫才風読書感想」をやってます。カテゴリーから「漫才風読書感想」を選んで読んでみてください!

似鳥鶏『いわゆる天使の文化祭』

いわゆる天使の文化祭 (創元推理文庫)

いわゆる天使の文化祭 (創元推理文庫)

あらすじ
夏休みも終わりに近づいた文化祭目前のある日、準備に熱の入る生徒たちが登校すると、目つきの悪いピンクのペンギンとも天使ともつかないイラストが描かれた貼り紙が目に飛び込んできた。別館中に貼られた、部活にちなんだ様々な怡好の“天使”を不思議に思いつつも、手の込んだ悪戯かと気を抜いていると―。波瀾万丈で事件に満ちた、コミカルな学園ミステリ・シリーズ第四弾。

作者の似鳥鶏は、毎回、これくらいの技量の作家かなと思ってるレベルを超える成長を見せてくれるので面白いわ。今回もこんなトリックを用意してくるとは、想像を上回った。しかもキャラ小説としても、葉山君の隠れイケメンっぷりにどきどき。柳瀬さんに伊神妹・翠ちゃんに蜷川さん、みんな思わせぶりで、気になるわー。ただトリックの構成上仕方ないとはいえ、文化祭本番の楽しい雰囲気を書けなかったのが残念。
★★★☆☆