くじら座ソーダ通信

主に読書(SFとミステリ)やアニメについて書きます。最近の読書感想は「漫才風読書感想」をやってます。カテゴリーから「漫才風読書感想」を選んで読んでみてください!

フレドリック・ブラウン編『SFカーニバル』

SFカーニバル (1964年) (創元推理文庫)

SFカーニバル (1964年) (創元推理文庫)

あらすじ
鬼才フレドリック・ブラウンが編纂したSF短編の名アンソロジー。地球侵略、タイム・トラベル、ロボット、スペース・オペラ、ミュータント(突然変異種)など、SFの主要なテーマを網羅した絶好のSF入門書。本邦初訳作品を多数収録し、多彩な現代SFの展望をあたえてくれる、ファン必携のハンド・ブックである。

フレドリック・ブラウンの手による編纂のSFアンソロジー。どれも古いSFなんだけどユーモア感覚がSFならではで楽しい。特に気に入ったのは火星人SF短篇2篇。火星人というワード自体が古き良きSFという感じで楽しくなってくる。「ヴァーニスの剣士」のズコーってなるラストも切れ味があって面白い。そうかと思うと「ジョーという名のロジック」のように現代のネット社会への警句ともとれる鋭い作品もあって侮れない。

  • バート・アーサー「タイム・マシン」
  • マレー・ラインスター「ジョーという名のロジック」
  • E・F・ラッセル 「ミュータント」
  • マック・レナルズ「火星人来襲」
  • ネルスン・ボンド「SF作家失格」
  • フレドリック・ブラウン「恐竜パラドックス
  • クライブ・ジャクスン「ヴァーニスの剣士」
  • ラリー・ショー「宇宙サーカス」
  • H・B・ファイフ 「ロボット編集者」
  • ジョージ・O・スミス「地球=火星自動販売機」

★★★☆☆