天翔ける十字軍 (1966年) (ハヤカワ・SF・シリーズ)
- 作者: ポール・アンダースン,豊田有恒
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 1966
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最初の発想からして面白いんだけど中身も面白い。特に合理主義科学主義の侵略者ワースゴル人とキリスト教(迷信)を信じてる14世紀英国人との会談でのすれ違いが面白い。宗教なんて存在しないワースゴル人が英国人の信心深さに振り回された挙句「どこかの星の精神病院から抜け出してきたに違いない」には盛大に笑った。最後には「キリストとは中央電子頭脳、彼らはそれに管理されている」だもんw
戦力差を白兵戦能力とハッタリで乗り切るんだけど、そのハッタリ=ホラ話がこれまた。バベルが宇宙開発とかノアが巨大箱型宇宙船とか。
アンダースンは『タウ・ゼロ』しか読んでなかったんだけど、ハードSF以外にも色々書いてるんだ。『タイム・パトロール』と『地球人のお荷物』も積んでるけど、期待が高まる!!
評価:★★★★★