くじら座ソーダ通信

主に読書(SFとミステリ)やアニメについて書きます。最近の読書感想は「漫才風読書感想」をやってます。カテゴリーから「漫才風読書感想」を選んで読んでみてください!

ポール・アンダースン『天翔ける十字軍』

これ凄く面白いよ。激しくお勧め、チャンスがあるなら是非読んで。核爆弾&光線銃&重戦車のエイリアンVS槍&弓&騎馬の中世騎士って莫迦だろ、こんな発想。この発想力がSFの醍醐味だな。
最初の発想からして面白いんだけど中身も面白い。特に合理主義科学主義の侵略者ワースゴル人とキリスト教(迷信)を信じてる14世紀英国人との会談でのすれ違いが面白い。宗教なんて存在しないワースゴル人が英国人の信心深さに振り回された挙句「どこかの星の精神病院から抜け出してきたに違いない」には盛大に笑った。最後には「キリストとは中央電子頭脳、彼らはそれに管理されている」だもんw
戦力差を白兵戦能力とハッタリで乗り切るんだけど、そのハッタリ=ホラ話がこれまた。バベルが宇宙開発とかノアが巨大箱型宇宙船とか。
アンダースンは『タウ・ゼロ』しか読んでなかったんだけど、ハードSF以外にも色々書いてるんだ。『タイム・パトロール』と『地球人のお荷物』も積んでるけど、期待が高まる!!
評価:★★★★★