くじら座ソーダ通信

主に読書(SFとミステリ)やアニメについて書きます。最近の読書感想は「漫才風読書感想」をやってます。カテゴリーから「漫才風読書感想」を選んで読んでみてください!

北野勇作『かめくん』

かめくん (徳間デュアル文庫)

かめくん (徳間デュアル文庫)

これは、かめくんの感想、である。ここでいうかめくんの感想とは、かめくんによって書かれた感想という意味ではなく、かめくんと名付けられた一連の文章を読んだあとに思ったことを記した文章という意味であり、つまりこのかめくんの感想という言葉には、これがかめくんと名付けられた一連の文章における尻尾の先のようなものであるという以外の意味はない。さらに念のために述べておくが、ぼくはかめくんではない。かめくんはかめくんである。かめくんはかめくんでしかない。

かめくんは不思議な文章である。かめくんの日常を描いた文章である。それ以上でもそれ以下でもない。大事件を解決するわけでもなく、戦争を終結させるわけでもなく、淡々と終わっていく。不思議だが魅力的だ。
かめくんの舞台は大阪である。懐かしさを感じさせる。
かめくんはSFである。
かめくんはかわいらしい。

かめくんはそう推論する。