くじら座ソーダ通信

主に読書(SFとミステリ)やアニメについて書きます。最近の読書感想は「漫才風読書感想」をやってます。カテゴリーから「漫才風読書感想」を選んで読んでみてください!

『ソードアート・オンライン アリシゼーション War of Underworld(第三期第三部)』全11話

長かった。アリシゼーション編、どれだけやるねん!戦いがほんまに混迷しすぎて、長い!面白かったから、いいけど。SAOは本当に長くやってるなー。まぁ続きも見てしまうんだろうな。

アレステア・レナルズ『武道館にて。』


作者:アレステア・レナルズ
出版社/メーカー:はるこん実行委員会
発売日:2012/04/14
メディア:ポケット判

あらすじ
(調査中)

亮人::どぅおもー!漫才風読書感想でーす!
使い魔・ゲンキ君::今回は、アレステア・レナルズの『武道館にて。』だガル!「はるこんSFシリーズ」だガル!
亮人::これは、去年の文フリ大阪でゲッターした本やな!SFイベント「はるこん」のために発売された非商業出版の翻訳SFや。だから、はるこん会場かはるこん通販か各地の同人誌即売会でしか手に入らへん!
ゲンキ君::レナルズは初読みだったので、楽しみだったガルな!
亮人::そうそう!レナルズといえば、1000ページ超えの文庫という極厚長編でお馴染みやねんけど、短編もいけるやん!奇想キレキレやん!
ゲンキ君::これはレナルズの既訳のシリーズもぜひとも読まなくてはいけないガルな!
亮人::《レヴェレーション・スペース》シリーズの長編『啓示空間』あたりは分厚いけど、短編集の『火星の長城』なら手に取りやすいか?積読を漁らなあかんな!
ゲンキ君::そして他の「はるこんSFシリーズ」もgetせねばならないガル!
亮人::今年は文フリ大阪には行かへんかったけど、早く来年行きたいで~!
ゲンキ君::ということでそろそろ、各短編を見ていくガル!

  • 武道館にて。

ゲンキ君::ヘビメタバンドのプロデューサーが、バンドマン人気が出たら勘違いして独立したがるのに嫌気が差して、最新技術に目をつける話だガル。決して独立したがらない、従順だけど、異形のバンド!
亮人::はじめは死体を蘇らせるゾンビバンド!ってこれゾンビランドサガやんけ!?
ゲンキ君::次は巨大ロボバンド。
亮人::そして今メインで育てている企画は恐竜バンドや!
ゲンキ君::ティラノサウルスを遺伝子操作して派手にギター弾けるようにするガル!
亮人::なんというダイナミック!っていうか、それほど恐竜のバンドって見たいか?
ゲンキ君::ヘビメタのデスボイスを恐竜の咆哮でやるっていう一撃ネタは楽しいと思うガルけど。
亮人::果たしてティラノサウルスはバンドマンとして、どこまで育つのか?
ゲンキ君::まぁこんなアホな発想をマジメに書くのは好感だガルな!
亮人::一つ不満が残るのは、この表紙の美少女バンドが出てこなかったことだけや!表紙詐欺やんけ!
ゲンキ君::ご主人はラノベ的な表紙に惹かれてたガルね。。。

  • 宇宙船医の助手

ゲンキ君::お次は宇宙モノ!妹を守るため殺し屋に追われるハメになったピーター・バンドリー。この星系から逃れるためには、乗せてもらえる宇宙船を探すしかないガル。やっと見つけたアイアン・レディ号に乗り込めたが、なりゆきで船医の助手をやらされることに。しかしこの宇宙船、船員は半機械化した身体だし、船医ジールは暴力的だし、脳を奴隷化された生きる屍のようなローボットなるものも使役してるし、何かおかしいガル。
亮人::そして明かされる船の秘密。面白い話やった!
ゲンキ君::ガジェットにワクワクして、ボーイミーツガールもあり、本当に正統派のスペオペだったガルな!
亮人::これがレナルズのニュー・スペースオペラというやつか!!
ゲンキ君::こんなにワクワクなら、《レヴェレーション・スペース》シリーズも読まないといけないガルな!

  • 未来への眠り

ゲンキ君::最後は冷凍睡眠の未来モノ。不老不死が実現する未来までの冷凍睡眠を受けていたIT長者のガント。160年後に目覚めせられるが、そこは希望の未来ではなかったガル。果たして未来に何があったのか?
亮人::これも傑作やった!すごいやん、レナルズ!!
ゲンキ君::未来世界はほとんど全ての人類が冷凍睡眠させられ、一部の人だけが起きてただ厳しい環境の中で機械を保守するだけの世界なんだガル。こんな世界になったのはガントのIT企業も手を出していたAI開発も関係している様子。ただAIが暴走して人類支配してるようでもないガル。
亮人::この未来世界は何なんや?という謎だけで、ページをめくる手が止まらへん。そして、まさかこの謎に対する答えがスゴイ。グレッグ・イーガンの「ルミナス」と比肩するような奇想を、まさか冷凍睡眠モノに絡ませてくるなんて!このアクロバットに感服!レナルズの力量に感服や!
ゲンキ君::本当にいいSFだったガル。これを訳してくれた、はるこんSFシリーズに感謝だガルな!
亮人::ということで最後に謎かけー!!
ゲンキ君::いつもながら突然だガル。
亮人::「本書の作品名」とかけて!
ゲンキ君::作品名とかけて?
亮人::「秋の味覚」ととく!
ゲンキ君::秋の味覚ととく?そのこころは??
亮人::どちらも「かきさんしょう(下記参照/柿、山椒)」でしょう!!
ゲンキ君::秋の味覚って「武道館=ブドウ」と思ったのに、違うんかーい!!ってか「本書の作品名」って、いつも下記してる収録作品の一覧のことかーい?!
亮人::ちなみに山椒の旬は、「実山椒」が取れるは6月やけど、 実を熟した状態にしてから粉にする「粉山椒」が出てくるのは11月頃やで。だから山椒は秋の味覚や!
ゲンキ君::細かい解説だガル。
亮人::山椒も解説も細かい方がいいww
ゲンキ君::そんな上手いこと言ったような顔して!
亮人::山椒も本書も、いい「やくみ(薬味/訳見)」してもらったなww
ゲンキ君::もうやめさせてもらうわん!ガルガル!!!

収録作品

  • 武道館にて。
  • 宇宙船医の助手
  • 未来への眠り

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光瀬龍『宇宙航路2 猫柳ヨウレの冒険<激闘編>』

あらすじ
彼女の名前は猫柳ヨウレ―そう、かつて宇宙のおたずね者、トラコ、ハザウェイ、騎兵槍(チイピンチャン)らとともに、太陽系連合を壊滅状態に陥れた“極悪人”だ。現在は一人、ルナ・シティに暮らす彼女がある日、市長室へと連れ去られる。市長の椅子に座っているのはなんと、トラコではないか!その上、ハザウェイまで控えているのだ。今再び、ヨウレたちがルナ・シティに大騒動を巻き起こす日がやって来た―。痛快スペース・アドベンチャー

亮人::どぅおもー!漫才風読書感想でーす!
使い魔・ゲンキ君::今回は、フェイバリットSF作家である光瀬龍先生の『宇宙航路2 猫柳ヨウレの冒険<激闘編>』だガル!
亮人::ということで、今日はキャナルシティまでやってきたで~!!
ゲンキ君::火星の東キャナルシティ!?どおりで長い旅路だと思ったガル。
亮人::大阪から2時間半もかかったもんなー。
ゲンキ君::長い旅路と思ったけど、えらい一瞬で着いたガルな。
亮人::そしてゲストもいらっしゃってます!本書の主人公、猫柳ヨウレさんでーす!!
猫柳ヨウレ::おはようございます。あたいは猫柳ヨウレ。今日はヨロシクね。
ゲンキ君::よろしくお願いしますガル。
亮人::では早速、内容へ。前作では、ヨウレさんは卒論のために学術調査団を結成し、元海賊のトラコ&ハザウェイそして騎兵槍を率いて、隊長として暴れ回ってましたよね?
猫柳ヨウレ::そうなのよ。トラコたちをまとめるのは大変だったわ。
ゲンキ君::そして今作ではなぜかトラコがルナ・シティの市長になってたガルな。
猫柳ヨウレ::なんで市長の椅子に潜り込めたのかしらね。謎だわ。
亮人::ヨウレさん、かなり引っ張り回されてましたな。脳を狙うサイコ殺人鬼を追わされたり、太陽系惑星の各首長の連続暗殺事件に挑んだり、闇パン屋を経営してたら悪人に目を付けられたり、植物怪獣を駆除したり、謎の巡航ミサイルの痕跡を探したり、ヒットマンの差配人になったり。
猫柳ヨウレ::色々やったわね。
ゲンキ君::色々な事件に巻き込まれ、そして最後には宇宙の果てを超えたガル!?
亮人::別の宇宙に飛ばされて、とんでもない終わり方やったよな!?こんなんアリ?
猫柳ヨウレ::ホント光瀬先生は何を考えているんだか!あたいたちの世界も、他の光瀬宇宙SFの東洋的無常観宇宙と同じ世界のはずなのに!なんでここまでドタバタなのよ!?
亮人::まぁまぁこの「通りもん」でも食べて。甘いモノで、落ち着いて。
猫柳ヨウレ::ありがとう。
ゲンキ君::というか、こんな各エピソードの整合性もメチャクチャでラストもハチャメチャでいいのかガル?
猫柳ヨウレ::まぁ面白いからイイのよ!トラコたちも、本当にどうしようもない奴らだけど、どこか憎めないところもあるしね。
亮人::コミカルな光瀬龍もええってことや!
ゲンキ君::そうだガルな!ではそろそろお時間だガル。
猫柳ヨウレ::もうそんな時間?じゃあ今日はありがとうね。わざわざ来てくれて。また遊びに来てね!
亮人::こちらこそありがとうございます!お会いできて光栄でした!
猫柳ヨウレ::この後は、このへんを観光するのよね?劇場も映画館もあるし。運河も見ていってね!キャナル=運河だからね!水辺がとっても綺麗よ!
ゲンキ君::水辺?火星の運河には水なんてないはずだガルよ?
亮人::それがあるねん。そしてそれ見た後は「中洲」にでも飲みに行くかー!屋台や、屋台!
ゲンキ君::ってここ、火星の東キャナルシティじゃなくて、福岡のキャナルシティ博多じゃないかーい!!
亮人::はわわー!運河だけに、水に流してw
ゲンキ君::もうやめさせてもらうわん!ガルガル!!!
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『銀河英雄伝説 Die Neue These』全24話

一度民放で12話放送があって、その続きの12話は劇場とCSであったもの。それが24話まとめてNHKEテレで放送。やっぱり面白かった!24話ということで、原作第二巻までやるということになり、キルヒアイスのところもやるということで。これは劇的。そしてさらに続編が24話作られることが決定したらしい。詳細は後日だけど、これは楽しみだ!!

早坂吝『○○○○○○○○殺人事件』

○○○○○○○○殺人事件 (講談社文庫)

○○○○○○○○殺人事件 (講談社文庫)

  • 作者:早坂 吝
  • 発売日: 2017/04/14
  • メディア: 文庫

あらすじ
アウトドアが趣味の公務員・沖らは、仮面の男・黒沼が所有する孤島での、夏休み恒例のオフ会へ。赤毛の女子高生が初参加するなか、孤島に着いた翌日、メンバーの二人が失踪、続いて殺人事件が。さらには意図不明の密室が連続し…。果たして犯人は?そしてこの作品のタイトルとは?第50回メフィスト賞受賞作。

亮人::どぅおもー!漫才風読書感想でーす!
使い魔・ゲンキ君::今回は、早坂吝『○○○○○○○○殺人事件』だガル!
亮人::第50回メフィスト賞受賞の早坂吝(はやさかやぶさか)デビュー作やな!
ゲンキ君::小笠原諸島の又従兄弟でのオフ会。仮面の男や女子高生などが集まる中で起こる殺人。果たして絶海の孤島で何が起こったのか?という話だガル。
亮人::まぁでも、本書で特筆すべきは、あらすじよりもタイトルよなー。
ゲンキ君::『○○○○○○○○殺人事件』という「タイトル当て」。フーダニット(犯人当て)もハウダニット(トリック当て)も考えなければいけないけども、第一に来るのが「タイトル当て」だガル。
亮人::なるほど面白い試みやな!
ゲンキ君::ことわざを入れるとタイトルが完成するんだけど、言われてみればコレしかない!
亮人::ただ一つだけ難点は、ネットで検索しにくいことや!?
ゲンキ君::たしかに。「○」は記号だからね。
亮人::そして奇をてらったといえば、メインのトリックもエキセントリック。これはお見事としか言いようがない!
ゲンキ君::こんなハッチャケたトリックを思い付くとは、すごいガル!
亮人::阿呆らしいけど、この発想は天才すぎる!!
ゲンキ君::ただ冒頭でフーダニット&ハウダニットを一応掲げてる割にフェアぎりぎりのネタだったガルね?
亮人::その分、あの発言シーンではメッチャ驚いたやん!ってことはヒロインも「×××」!?ムホホ!「火星××」をその場で手術するトリックとかポカーンや。一応伏線はあるけど、この微妙な記述から犯人を推理できた人がいたら名探偵すぎるわ。
ゲンキ君::「援交探偵・上木らいち」というエキセントリックな設定の探偵役も面白い!これはシリーズを追いたい作家さんだガルな!
亮人::ここで『○○○○○○○○殺人事件』にちなんで、伏字クイズ!
ゲンキ君::これまた突然だガルね?
亮人::東大阪市の西部にかつてあった市って、なーんだ?
ゲンキ君::なんだ?トンチ系か?そもそも伏字クイズなのに伏字じゃなくないか?
亮人::ブー時間切れ。正解は「布施市」でした!
ゲンキ君::1967年に、河内市枚岡市とともに合併して東大阪市となった旧「布施市」ね。ってそれ、「伏字クイズ」じゃなくて、「布施市クイズ」じゃないかーい!!
亮人::「ふせじ」だけに、「不正し」なかったからええやんww
ゲンキ君::ダメだこりゃ。ってかご主人はそもそも、『○○○○○○○○殺人事件』の伏字の謎解きは正解できてたガルか?
亮人::実は、本編を読む前に巻末解説を読もうとしてたら、ラストが目に入って、ネタバレしてしまってたww
ゲンキ君::ダメだこりゃ。
亮人::「ふせし」だけに、「不戦勝」やww
ゲンキ君::不戦敗だガル!!もうやめさせてもらうわん!ガルガル!!!
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