Ark Performance『光芒のア・バオア・クー』

機動戦士ガンダム　光芒のア・バオア・クー (角川コミックス・エース 83-10)

1stガンダムの最終決戦、ア・バオア・クー攻防戦に参加した人たちの証言を聞くドキュメンタリー風に仕立てた一冊。アニメで言うと、最後のたった三話分をここまで掘り下げるとは、ガンダムの懐の深さを感じるw
宇宙は真空なのに爆発音とかが聞こえる理由について本書に描写があると、最近ツイッターでバズったので、弟の本棚に刺さってる本を借りて読んでみた。
ドロス轟沈の瞬間を目撃した証言、ギレン謀殺の瞬間を目撃した兵士と遺体のその後、学徒兵の実情、衛生兵からみた無重力空間での救急医療、ジオンから連邦に亡命しプロパガンダ部隊となった亡命艦隊とソーラレイ、キマイラ隊を目撃した証言。さまざまな角度からア・バオア・クーを切り取っており、読み応え充分。1stガンダムの歴史に厚みを加える、面白い一冊だ！
同じ作者で、ゆるい繋がりのある、『ギレン暗殺計画』と連載中『ジョニー・ライデンの帰還』も読まねば！