くじら座タウ星府立大学SF研究会

主に読書(SF中心)について書きます。最近の読書感想は「漫才風読書感想」をやってます。

藤子・F・不二雄『大長編ドラえもん のび太と雲の王国』

大長編ドラえもん (Vol.12) (てんとう虫コミックス)

大長編ドラえもん (Vol.12) (てんとう虫コミックス)

映画の『雲の王国』は子供のころに見てて大好きだった!いま読むと、かなりメッセージ性の強い作品ね。環境破壊や動物の乱獲についてのF先生の警句が全面に出ている。人類裁判は海外のSFにも同じネタがあるよね。それだけ人類が自由奔放に環境をいじくりすぎということが伝わる。一方で、「雲もどしガス」の大砲を用意した時には、天上人に話を聞かせるためにはこちらも力が必要、「力には力」とドラえもんが言ったり、「抑止力による対話」という現代の外交の基本も抑えてる。F先生の視野の広さに舌を巻く。しかし最後、ドラえもんの責任を感じての雲もどしガスタンクへの体当たりは、力を持つ者の責任だな。感動と同時に、政治家にも勉強してもらいたい話だ。あと大洪水のシーンは、よく考えたらパパやママも流されて死んでるだろうし、ハードなネタだよなあ。子供も大人も感じるところがある、『雲の王国』はやっぱり名作だわ!
(追記修正:人間は保護してから大洪水って書いてましたわ。。。だからパパやママは死ぬ可能性はなかったです。勘違いorz 洪水の後の文明崩壊後に「原始人みたいに暮らせっていうのかー」ってスネ夫も言ってたし。でもあの洪水シーンは、震災以降の目で見るとリアルすぎますわ。怖いわ)