くじら座ソーダ通信

主に読書(SFとミステリ)やアニメについて書きます。最近の読書感想は「漫才風読書感想」をやってます。カテゴリーから「漫才風読書感想」を選んで読んでみてください!

岡崎琢磨『珈琲店タレーランの事件簿(2) 彼女はカフェオレの夢を見る』

あらすじ
京都の街にひっそりと佇む珈琲店タレーラン”に、頭脳明晰な女性バリスタ・切間美星の妹、美空が夏季休暇を利用してやってきた。外見も性格も正反対の美星と美空は、常連客のアオヤマとともに、タレーランに持ち込まれる“日常の謎”を解決していく。人に会いに来たと言っていた美空だったが、様子がおかしい、と美星が言い出して…。姉妹の幼い頃の秘密が、大事件を引き起こす。

「京都+珈琲+日常の謎」という自分の好きな要素ばっかり詰め込まれたシリーズ。どんどん続巻が出てるが、積んでいたのを読む。一巻も意欲的だったが、二巻は文章もこなれてきて非常に読みやすかった。連作短篇で、各話の挿話や齟齬が伏線となって最後の大きな謎につながっていくという構成も、日常の謎の黄金パターンでよい。サブタイトルが意外に深刻な意味を内包していたと最後に発覚して、バリスタ美星の過去とともに、印象に残る。
★★★★☆