くじら座ソーダ通信

主に読書(SFとミステリ)やアニメについて書きます。最近の読書感想は「漫才風読書感想」をやってます。カテゴリーから「漫才風読書感想」を選んで読んでみてください!

七月隆文『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』

あらすじ
京都の美大に通うぼくが一目惚れした女の子。高嶺の花に見えた彼女に意を決して声をかけ、交際にこぎつけた。気配り上手でさびしがりやな彼女には、ぼくが想像もできなかった大きな秘密が隠されていて——。「あなたの未来がわかるって言ったら、どうする?」奇跡の運命で結ばれた二人を描く、甘くせつない恋愛小説。彼女の秘密を知ったとき、きっと最初から読み返したくなる。

うーん。単体で見たら京都の大学生の恋愛で好きな話なんだけど、問題は大ネタが梶尾真治先生の名作短篇「時尼に関する覚え書(ネタバレ白字反転)」と全く同じということ。剽窃疑惑?彼女の秘密という展開も、秘密そのものから来る仕掛けも、それから悲恋に至る過程も、全く同じ。カジシンの短篇が昔から大好きだったのでモヤモヤ。本作は実写映画化も決まっているみたいだが、問題にならないのだろうか?
★☆☆☆☆