くじら座タウ星府立大学SF研究会

主に読書(SF中心)について書きます。最近の読書感想は「漫才風読書感想」をやってます。

クリフォード・D・シマック『大きな前庭』

大きな前庭 (ハヤカワ文庫 SF 450)

大きな前庭 (ハヤカワ文庫 SF 450)

あらすじ
よろず修繕を営むハイラム・テインの家で奇妙な出来事がたてつづけに起こった。夕方帰宅してみると、修理のため預かった旧型の白黒テレビが、いつのまにか直されていてる。しかもカラーテレビとなって!テレビだけではない、ラジオやストーブまでも修理ずみ。さらに翌日の夕方、驚いたことに今度は彼の家の前面が消えうせていたのだ!あわてて裏口から家に入りこみ、表玄関へ出たハイラムが見たものは……?ヒューゴー賞受賞の表題作ほか、ロボット宇宙船に恋されてしまった三人の乗組員をユーモラスに描く「ルル」など傑作六中短篇を収録する《シマックの世界》第一弾!

《シマックの世界》と銘打たれたシマックの作品集の第1巻。これは良い雰囲気の短篇集です!宇宙戦争異世界への扉、ロボット、超能力、と豊富なSFガジェットを駆使しつつも、凶悪なキャラクタは一人も出てこず古き善きアメリカ田舎の牧歌的で素朴なストーリイたちで、読んでいて安心できる。SF初心者にこそオススメしたい一冊だなあ。特にヒューゴー賞受賞の表題作は、人類の友人である犬に対する愛情も溢れており、冒険心が強いアメリカ人の気質も心に響いた。すべてが心地良い。

  • 名誉ある敗北
  • 大きな前庭
  • へっぴり作戦
  • ジャック・ポット
  • ルル
  • 隣人

★★★★☆