くじら座ソーダ通信

主に読書(SFとミステリ)やアニメについて書きます。最近の読書感想は「漫才風読書感想」をやってます。カテゴリーから「漫才風読書感想」を選んで読んでみてください!

ジョー・ウォルトン『暗殺のハムレット ファージング2』

暗殺のハムレット (ファージング?) (創元推理文庫)

暗殺のハムレット (ファージング?) (創元推理文庫)

あらすじ
ドイツと講和条約を締結して和平を得たイギリス。政府が強大な権限を得たことによって、国民生活は徐々に圧迫されつつあった。そんな折、ロンドン郊外の女優宅で爆発事件が発生する。この事件は、ひそかに進行する一大計画の一端であった。次第に事件に巻き込まれていく女優ヴァイオラと刑事カーマイケル。ふたりの切ない行路の行方は―。壮大なる歴史改変小説、堂々の第二幕。(アマゾンより)

歴史改変SF《ファージング》三部作の第二巻。1941年の英国とナチスによるファージング講和によって戦火から逃れた英国。しかし英国にもファシズムの波が。今回の舞台は演劇。ロンドンで観劇予定のヒトラーの暗殺計画をめぐるサスペンス小説となっており、前巻と雰囲気がガラッと変わっていて面白い。それにしてもアカは昔も今もやり方が汚い。ファッショの波に対抗するためには、自由主義陣営は共産主義者IRAの手を借りないといけないとはいえ…。さてこのファッショの波、最終巻でどう完結するのだろうか、非常に気になります。あとどうでもいいけど、ヒトラーと聞くと「総統閣下が××にお怒りのようです」のMAD動画を思い出して笑ってしまう。不謹慎だけど。
★★★★★