夏川草介『神様のカルテ』

神様のカルテ

この前スーパーに行ったら、秋のお芋フェアなるものを催していた。そこで見つけた「安納いも」。以前に母親がチラシ見ながら「これ食べたーい」と言っていたのを思い起こして颯爽と購入。なにやら種子島でしか取れない芋とのこと。皮が普通の芋の赤紫より薄いくらいで、何の変哲もない芋じゃん、と思いつつ、蒸かし芋にして早速食べてやった。熱々を割って見ると、なんと鮮やかなオレンジ。そして食べてみると、凄く甘い。これはオススメです。でもチラシ通販のは無駄に高いので、いろんな店を廻って探してみたら良いと思います。
して『神様のカルテ』の話。これ素晴らしい。森見文体との評を聞いて手に取ったんだけど、真相は夏目漱石を耽溺する主人公の一人称文体ということだった。もういろんな要素が詰め込まれていて新人とは思えなかった。地方医療の窮状に唸り、友人との会話に笑い、隣人との友情に涙し、末期癌患者の最期に更に涙し、細君の可愛さに悶えた。俺も将来結婚したら奥さんのこと細君と絶対呼ぶ。
★★★★★