オースン・スコット・カード『死者の代弁者(下)』
あらすじ
ルジタニアの原住種族ピギーを研究していた異類学者ピポがピギーに殺害されてしまった。それも残酷きわまりない殺し方で。からだのあちこちを切り裂かれ、地面にばらばらに並べられていたのだ。死んだピポになりかわり、ピポがするはずの話をしてほしい,その真実の生涯について語ってもらいたい。そういう依頼を受けた〈死者の代弁者〉エンダーは、さっそくルジアニアをめざし旅立った。ピギーの未来を、さらには人類の未来をも変えるために…。前作『エンダーのゲーム』に続いて、2年連続でヒューゴー、ネヴュラ両賞を受賞した傑作長篇。
助けを求めてきたヒロインがまさか汚嫁になっていたとは。托卵の話を延々と下巻の半分以上まで聞かされるなんて、ここは2chの気団(既婚男性)板か家庭板かはたまた生活板か!?アンシブル通信で2chにアクセスしてるんかと見まごうばかり?そして人生相談スレで《死者の代弁者》を呼び出して。冒頭でヒロインだった少女が、《代弁者》が降臨した頃には、ただの汚嫁になってるとか、どないやねん!そこは間男に慰謝料請求や!しかしピギーの本質に触れるSF的クライマックスに入ってからは最高潮。この謎解きはシビレル。しかもこれがまだ次の『ゼノサイド』に続くとは。まだ問題は解決してないし、『ゼノサイド』も探さなければ。