- 作者: 機本伸司
- 出版社/メーカー: 角川春樹事務所
- 発売日: 2011/10/15
- メディア: 文庫
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あらすじ
量子コンピュータを使って、クライアントの依頼を解決する会社に就職した綿貫基一は、量子コンピュータの設計者である天才女子高生・穂瑞沙羅華を訪ねていた。綿貫の勤める“ネオ・ピグマリオン”のオブザーバーであり、やる気のない沙羅華を説得するのが彼の仕事。だが、そんな沙羅華が選び出した仕事は、多額の謝礼金が支払われるという猫捜しだった―。猫と依頼主に隠された驚愕の秘密とは?!『神様のパズル』の待望の続編第二弾、書き下ろしで登場。
今回のテーマは分子生物学。そして猫探し。分子コンピュータ(DNAコンピュータ)や遺伝子デザイナーズチルドレンなどガジェットが相変わらず魅力的な「サイエンス・ラノベ」だ。ラノベの最たる所以は、主人公の綿さんがダメダメなのに理由なく自覚なくモテてるところ笑。そしてシリーズ物としての比重が高くなってきてる分、SFとしての成分が薄まってきている。真理の探究というSFとしての回答が曖昧に棚上げされてしまっており、そのあたりは続巻に期待せざるをえない。
★★★☆☆