くじら座ソーダ通信

主に読書(SFとミステリ)やアニメについて書きます。最近の読書感想は「漫才風読書感想」をやってます。カテゴリーから「漫才風読書感想」を選んで読んでみてください!

米澤穂信『折れた竜骨』

折れた竜骨 (ミステリ・フロンティア)

折れた竜骨 (ミステリ・フロンティア)

あらすじ
ロンドンから出帆し、波高き北海を三日も進んだあたりに浮かぶソロン諸島。その領主を父に持つアミーナはある日、放浪の旅を続ける騎士ファルク・フィッツジョンと、その従士の少年ニコラに出会う。ファルクはアミーナの父に、御身は恐るべき魔術の使い手である暗殺騎士に命を狙われている、と告げた…。自然の要塞であったはずの島で暗殺騎士の魔術に斃れた父、“走狗”候補の八人の容疑者、いずれ劣らぬ怪しげな傭兵たち、沈められた封印の鐘、鍵のかかった塔上の牢から忽然と消えた不死の青年―そして、甦った「呪われたデーン人」の襲来はいつ?魔術や呪いが跋扈する世界の中で、「推理」の力は果たして真相に辿り着くことができるのか?現在最も注目を集める俊英が新境地に挑んだ、魔術と剣と謎解きの巨編登場。(amazonより)

1190年のイングランドが舞台で、しかも魔法が跋扈するという特殊設定のミステリ。魔法が使える世界と言っても、これは出来てこれは出来ないと、ひとつずつ定義することによって、最後には論理的に犯人を指摘するというのが、素晴らしくミステリだ。まさしく新境地。そして今までの米澤作品らしからぬ戦争シーンも思っていたより迫力のある描写で驚いた。それにしても、よねぽ先生やっぱりお嬢様萌えじゃん。。。
http://www.tsogen.co.jp/ryukotsu/(『折れた竜骨』の公式サイト。人物相関図と地図が掲載されているので参照しながら読むと分かりやすいです)
http://www.webmysteries.jp/lounge/yonezawa1011-1.html(『ミステリーズ』に掲載された先生のインタビュウ。創作の内幕が興味深いです)
★★★★★