ロバート・J・ソウヤー『スタープレックス』

スタープレックス (ハヤカワ文庫SF)

この前、電車に乗ってたらロリータ服の女の子が乗ってきて吃驚した。都会だったら見かけるかもしれないが和歌山の田舎だったから更に吃驚。ロリータ服といえば新谷りょーこ。でも電車で見た女の子はそれとは似ても似つかないウォルダフード族みたいなのだったので何か複雑な気分に。。。
ロリータ服からスタープレックスに話が繋がった所で本書の感想。これが素晴らしい。素晴らく楽しい。大好きなSFにホーガンの『星を継ぐもの』をいつも挙げてるんだけど、それに勝るとも劣らないハードSF&ミステリーSF。『星を』は地球と人類の成因を解き明かしたけど、『スタープレックス』は全宇宙と銀河の全生命だからスケールが格段に大きい。
スタープレックス号には複数の種族が乗り込んでるんだけど、イブ族のしゃべり方が萌える。「超越的な敬意を持って実行いたします」みたいな丁寧な話し方のところが。一方でイルカにはここまでの知性はないと思う。俺は罰当たりと言われてもクジラやイルカの肉も食べる(ミスチル風に。でも食った事無いわ)。大体イルカって輪姦するんだろ(『サイキック青年団』で言ってたような気がする)。っと偏った知識でイルカを眼の敵にしてみる。
あとソウヤーは読者を楽しませるエンターテイメントにするために不倫とか(今回は中年夫婦の倦怠期)の話を入れるんだよとか聞いたことあるけど、あれは別にいらないと思う。
まぁ何よりハードSF部分が素晴らしかったってことで。暗黒物質。
★★★★★