- 作者: フレデリック・ブラウン,中村保男
- 出版社/メーカー: 東京創元新社
- 発売日: 1966
- メディア: 文庫
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それにしても汚い、40年前に父親が買った本だから仕方ないけど。。。
この本はショートショートと短編で成立してるんだけど、ブラウンってSSを書かせたら右に出るものはいない*1のか、知らなかったよ。『天の光はすべて星』しか読んだことないから、あんなイメージだったんだけど。今読んでみると単純な話とかSFの基本中の基本の話が多い、特にタイムマシンのSSとか。
ってかSSにイチイチ感想って面倒。。。
- 土人の魔術
土人って今、禁止用語?
- 歩哨
面白いけどオチ読めた。
- 最初のタイムマシン
古典的な親殺しのタイムパラドックス。
- あたりまえ
主人公馬鹿すぎw
- 実験
タイムパラドックスを簡潔に表現。
- 血
ダーウィン云々のこと言いたかっただけで吸血鬼の設定いらないんじゃない?
- 至福千年期
よく分からなかった。
- 効きすぎ
よく分からなかった。
- 立ち入るなかれ
オチに至る心理がよく分からん。
- 武器
これは人類が白痴であることのメタファー?
- 選ばれた男
面白いけど語り口が少しまわりくどい。
- ドーム
予想に近い展開だけど何て悲しい終わり方。
- 鏡の間
今までにないタイムマシンの話として『時間SFコレクション』に入れてほしい。
- 地獄の蜜月旅行
原書表題作。「スポンサーから一言」より断然面白い。なんでコッチを邦題にしないんだ、と思ったけど「地獄の蜜月旅行」よりは「スポンサーから一言」の方がキャッチーで良いな。
- 最後の火星人
当時の火星人の出てくる話って、どれくらい本気で書いてるのかが気になった。まさか本気で火星人が存在すると思って書いてたのかなぁ?なかなか良いオチ。
- 鼠
猫SF。実体がなく憑依する異星人ってのが続いて登場。
- 闘技場
SF版『SAW』と解釈した。面白い、けど長さのわりにオチはまぁそーかって感じ。
- かくて神々は笑いき
本編には関係ないけど、「気閘」って言葉、昔のSFっぽい良い雰囲気出してていいわ。
- スポンサーから一言
なんか思ってたほど凄くない。奇抜な設定から、それに対応する社会をシミュレートしてるのは良いんだけど、終わり方に何の捻りもない。何で評価されてるのか分からない。
- 翼のざわめき
SFとは言えないかもしれないけど、こういうの上手いと思う。
- 想像
SF詩。
★★★☆☆
*1:本書あらすじより