くじら座ソーダ通信

主に読書(SFとミステリ)やアニメについて書きます。最近の読書感想は「漫才風読書感想」をやってます。カテゴリーから「漫才風読書感想」を選んで読んでみてください!

田辺聖子『おちくぼ姫』

おちくぼ姫 (角川文庫)

おちくぼ姫 (角川文庫)

あらすじ
貴族のお姫さまではあっても、意地悪い継母に育てられ、召使い同然、粗末な身なりで一日中縫い物をさせられ、床が一段低く落ちくぼんだ部屋にひとりぼっちで暮らしている姫君―といえば“シンデレラ姫”を思い浮かべることでしょう。姫君と青年貴公子のラブ・ストーリーでもある「おちくぼ姫」は千年も昔に書かれた王朝版「シンデレラ物語」です。若い読者のために現代語訳された、とびきり面白い物語を楽しんで下さい。

古典の時間に習った(はず?古典はキライだったので覚えてないw)『落窪物語』を現代語で分かりやすく超訳した作品。日本版平安版シンデレラとの言葉が書かれていたがまさに。継母にいじめぬかれる「おちくぼ姫」を高貴な男性が救うというストーリイは爽快。姫は心優しいが自身が無い。姫に仕える阿漕という女性は機転が利き快活。キャラクタたちが活き活きしていて読んでいて楽しい。いつの時代にも女性に愛される物語だと思った。
★★★★☆