あらすじ
(省略)
5と6を積んだままなのに7読了。佳作ぞろいで大満足。小川一水は前々からリベラルだとは思ってたけど、ここまで性的スタンスが革新的だとは。イーガンのジェンダー観を超えてるんじゃないか?そしてこの本で小川と双璧をなす性的SF「土星人襲来」はバカSFじゃない、ただのバカだ!!北野勇作は近年、短篇できれきれで復権の兆しが見えよい。宮内も新人とは見まがう完成度で吃驚。谷のハードと藤田の植物学あたりも好きだが、どちらも長篇化して最後の最後まで書ききってもらいたいという読後感。最後に白眉は「サムライ・ポテト」!!自意識に目覚めたマスコットロボをリリカルに切りとった、意外な傑作。ラストでじーんと来た。
- 宮内悠介「スペース地獄篇」
- 小川一水「コズミックロマンスカルテットwith E」
- 谷甲州「灼熱のヴィーナス」
- 増田俊也「土星人襲来」
- 北野勇作「社内肝試し大会に関するメモ」
- 藤田雅矢「植物標本集」
- 西崎憲「開閉式」
- 壁井ユカコ「ヒツギとイオリ」
- 扇智史「リンナチューン」
- 片瀬二郎「サムライ・ポテト」
★★★★☆