くじら座ソーダ通信

主に読書(SFとミステリ)やアニメについて書きます。最近の読書感想は「漫才風読書感想」をやってます。カテゴリーから「漫才風読書感想」を選んで読んでみてください!

誉田哲也『武士道セブンティーン』

武士道セブンティーン

武士道セブンティーン

まず『沿志奏逢2』の話。bank bandのアルバム第二弾として発売したこのカバーCD。買った当初から「歌うたいのバラッド」以外は全部クソ、と思って殆ど聴いてなかったんだけど、最近聴き直したらすげー名曲揃いなの。その中で一番心に響いたのが、7曲目の「休みの日」。歌詞がほんとに切ない。休みの日が終わったら好きな人とお別れ、好き同士なのに何らかの事情で別れなければいけない、って歌詞。サビの♪僕の大好きな君が決めた事だから多分さよならを好きになれるかもしれない♪ってほんと切な過ぎるだろ。別れる事になっても、さよならを好きになる事なんて出来ないと思う、普通。あと大サビも凄い。心の中の悲しみが溢れてくる様が見事に切なく表現。名前しか知らなかったけど、ジュンスカ凄いわ。
して『武士道』の話。1巻は文庫で読んで待ちきれずに、2巻は図書館で借りてきました。やっぱり1巻と同じではじめもやもやする人物が出てくる展開なんだけど、ラスト50頁で全てが爽やかに変わって、やっぱり何て清々しいんだと1巻と同様に感心した。今回は早苗篇の今までの剣道と新しい高校での剣道との違いでの葛藤が特に読みどころ。1巻の感想でも少し書いたけど、剣道って道を説くのか競技なのか中途半端な印象だったんだけど、道派と競技派の両極の意見がぶつかり合う展開で大変興味深く読んだ。
★★★★☆