機本伸司『パズルの軌跡 穂瑞沙羅華の課外活動』

パズルの軌跡―穂瑞沙羅華の課外活動 (ハルキ文庫)

読書メーターで読書量管理してるんだけど、どうやら本書で年間百冊読書が達成されたようです!!!ありがとうございました。いやー嬉しいなー。今年は児童書やらラノベやらを多く読んだので思いのほか冊数が稼げたようでした。(追記:そういえばメーターに登録していない摘み食い読書もけっこうしてたから、それは反映されてないな)
して機本伸司の最新刊の話。みんな何で機本伸司を残念なSF作家扱いするんだよ。壮大なテーマをぶち上げるけど、途中の議論で泥臭く展開して、最後も不恰好ながら何とか着地する、そんな所が人間らしくて良い所だろ。しかし今回のメインネタはイーガンの『万物理論』の「自発的自閉症者協会」を剽窃したのかと一瞬見紛うたけど、やっぱり機本伸司らしい作品でやっぱり好きだ。しかし主人公の綿さんが前巻からこんなにも駄目キャラだったか?勉強できないという駄目さは記憶に残ってるんだけど、女に関して下心を見せまくるこんなキャラだったかな(追記:そういえば前巻でも女の尻を追いかけてゼミに入ったんだったな、思い出した、こんなキャラだった…)。人間、悩みがあっても、回り道でも、地道に一歩一歩進んでいくのが大事。
★★★★☆