イーガンの再来が日本に現れた、と各所で言うから買っちゃった。確かに『宇宙消失』と『
万物理論』で使っていた要素を
ラノベに再利用しました、みたいな感じ。それと『虎よ、虎よ!』要素も大いに混入されてる。「
ジョウント」「フォイル」とか言葉そのままなんだけど、復讐譚と後半のスピード感も一寸連想させた。ラストがSFじゃなくて
ラノベだなって感じた。ぶっとんだまま終わればよかったのに結局日常に戻ってしまうんだな。あと内容はSFなのに「すこしふしぎ」っていう惹句はやめてくれ。藤子先生には悪いけど「SF=すこしふしぎ」って嫌いなんだよ。どうせならハードSFを名乗ればよかったのに。まぁ一寸突っ込みたい所もあるけどSFとして良かったんじゃないかな。最後に細かい事だが「
自閉症」の使い方が間違ってた。
★★★★☆