くじら座ソーダ通信

主に読書(SFとミステリ)やアニメについて書きます。最近の読書感想は「漫才風読書感想」をやってます。カテゴリーから「漫才風読書感想」を選んで読んでみてください!

ダン・シモンズ『ハイペリオン(上)』

ハイペリオン〈上〉 (ハヤカワ文庫SF)

ハイペリオン〈上〉 (ハヤカワ文庫SF)

実は自分、短編集が苦手なんです。長編なら勢いに乗ってスラスラ進めるけど、短編だと1話1話終わるごとにエンジンをかけ直さないとならないからです。この『ハイペリオン』目次を見て読み始めてがっかりしました。これって長編の形しているけど中身は短編集的な作りじゃないですか!?7人の巡礼がそれぞれの惑星ハイペリオンとの関係を順番に話していくという形の短編集。ごめんなさい長門さん。挫折しそうです。。。と、思いきや!面白い!!先刻のがっかりは杞憂でした。各話にハイペリオンや世界の歴史や文化がちりばめられ、シュライクの謎がふりまかれ、読者を飽きさせない。さすが長門さん。「ユニーク」という言葉の意味の一端がわかりました。そしてありがとうシモンズ先生。すぐさま下巻読みます。
長門さんといえば、涼宮ハルヒシリーズがラノベハイペリオンと言われてる所以って何なの?上巻読んだ限りではわからなかった。主人公である領事もキョンも本名不明っていう共通点以外は…。
あと、下巻読むのはいいけど、これって『ハイペリオン』上下巻だけではシュライクの謎とか全く回収されない予感。『没落』までイッキ読みするしかないのね。。。さすがに長すぎ、4部作って。。。