くじら座ソーダ通信

主に読書(SFとミステリ)やアニメについて書きます。最近の読書感想は「漫才風読書感想」をやってます。カテゴリーから「漫才風読書感想」を選んで読んでみてください!

桜庭一樹『ブルースカイ』

ブルースカイ (ハヤカワ文庫 JA)

ブルースカイ (ハヤカワ文庫 JA)

ハヤカワ文庫なのに桜庭一樹?ハヤカワといえばSFですよ?と思ってたら、しっかりSFでした。しかも大好物の時間SF。綺麗な青一色の表紙で思わず買ったので、半分ぐらい読むまでタイムトラベルモノと気づかなかった。。。
第一部は過去の話。西暦1627年のドイツの魔女狩りが延々と続くので青空(ブルースカイ)とは程遠い。どちらかというと灰色の空のイメージ。第一部があまりに長いので、はじめマリーが主人公かと思った。
第二部は未来の話。西暦2022年のシンガポールで3Dアーティストの青年ディッキーによる少女論が展開。少女像の過去・現代・未来が代弁されてます。これは他の桜庭作品に通じる所があるかも。
第三部は現代の話。時間SFという入口から入って結局はいつもの桜庭一樹の出口から出てきた感じ。少女の抑鬱的な感情・葛藤・周囲との繋がりみたいな。
あと、青井ソラって蒼井そら。。。