桜庭一樹『ブルースカイ』
- 作者: 桜庭一樹
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2005/10/07
- メディア: 文庫
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第一部は過去の話。西暦1627年のドイツの魔女狩りが延々と続くので青空(ブルースカイ)とは程遠い。どちらかというと灰色の空のイメージ。第一部があまりに長いので、はじめマリーが主人公かと思った。
第二部は未来の話。西暦2022年のシンガポールで3Dアーティストの青年ディッキーによる少女論が展開。少女像の過去・現代・未来が代弁されてます。これは他の桜庭作品に通じる所があるかも。
第三部は現代の話。時間SFという入口から入って結局はいつもの桜庭一樹の出口から出てきた感じ。少女の抑鬱的な感情・葛藤・周囲との繋がりみたいな。
あと、青井ソラって蒼井そら。。。