くじら座ソーダ通信

主に読書(SFとミステリ)やアニメについて書きます。最近の読書感想は「漫才風読書感想」をやってます。カテゴリーから「漫才風読書感想」を選んで読んでみてください!

L・スプレイグ・ディキャンプ(訳:田中哲弥)『悪魔の国からこっちに丁稚(下)』

あらすじ
このままでは地下都市イールに住む人人は全員、人喰い人種パールア人の軍勢に喰い散らかされてしまう。ソリンブリアに救援を求めるべくズドムは北へ向かって出発した。急がねばならぬと焦りつつ食っちゃ寝食っちゃ寝をくりかえす。方言のきつい盗賊、プロレスラーで頭がアホな大統領、巨根の神を奉る穴居人、野蛮だが親切な遊牧民など次から次へと出現する奇妙な連中の数々。立ちふさがる幾多の困難を乗り越え、悪魔の丁稚ズドムはイールを救うことができるのか。無事丁稚奉公を終えることができるのか。戦争に突入するギャグファンタジー完結編。

ディ・キャンプのファンタジー小説田中哲弥超訳。分からない所は飛ばしたり想像で訳したらしく、もうメチャクチャ!地の文でキャラクタの台詞にツッコミ入れたり。こんなブッ飛んだ本が電撃文庫から出てたなんて!ストーリーは、人間界(といってもファンタジーの世界観の人間界)に召喚された悪魔が丁稚奉公として働く話。この丁稚というワードチョイスからして!悪魔のズドムは、悪魔といっても自称インテリで、純粋柔順マジメだけどドジ。そのズドムが大変な戦争に巻き込まれるドタバタ。なんという発想力!
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