くじら座ソーダ通信

主に読書(SFとミステリ)やアニメについて書きます。最近の読書感想は「漫才風読書感想」をやってます。カテゴリーから「漫才風読書感想」を選んで読んでみてください!

白樺あじと『南風原と生木の探偵ごっこ〜黒咲館の殺人』


南風原と生木の探偵ごっこ〜黒咲館の殺人
作者:白樺あじ
出版社/メーカー:シーラカンス・バカンス
発売日:2017/10/28
メディア:文庫判(A6)

あらすじ
本格ミステリー】探偵ごっこが趣味の南風原の提案で、生木と南風原は雪山のペンション「黒咲館」へと旅行に出かけることに。閉ざされた吹雪の山荘で惨劇の幕が開く…と思いきや、南風原の期待に反して、殺人事件は起きずに平穏に時が過ぎていく。業を煮やした南風原は生木を巻き込んで、起きてもいない殺人事件の調査を始めるのだが…。果たして殺人事件は起きるのか?2人の探偵ごっこの結末は? ガール・ミーツ・本格ミステリー、第2巻。

文フリget本。殺人引き寄せ体質で探偵になりたい病の南風原とそれに巻き込まれる頭冴える生木の女子高生コンビ。今回はわざと殺人に巻き込まれに山荘へ。しかし黒咲館では全く殺人に巻き込まれず、南風原は周辺を嗅ぎ回って人間関係を波立たせる。そして起こる事件!捜査する2人。この解決の筋道が素晴らしい!見逃すような何気ない出来事を繋げて犯人を炙り出す手順は紛うことなき本格ミステリ!素晴らしい!生木による最後の一言も印象的。南風原の探偵願望も度を越して邪悪だけど、生木の打算も邪悪!本当にいいキャラ!面白い!
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