くじら座ソーダ通信

主に読書(SFとミステリ)やアニメについて書きます。最近の読書感想は「漫才風読書感想」をやってます。カテゴリーから「漫才風読書感想」を選んで読んでみてください!

今村昌弘『魔眼の匣の殺人』

魔眼の匣の殺人

魔眼の匣の殺人

あらすじ
あと二日で、四人死ぬ――
閉ざされた“匣"の中で告げられた死の予言は成就するのか。
ミステリ界を席巻した『屍人荘の殺人』シリーズ待望の第二弾!
その日、“魔眼の匣"を九人が訪れた。人里離れた施設の孤独な主は予言者と恐れられる老女だ。彼女は葉村譲と剣崎比留子をはじめとする来訪者に「あと二日のうちに、この地で四人死ぬ」と告げた。外界と唯一繋がる橋が燃え落ちた直後、予言が成就するがごとく一人が死に、閉じ込められた葉村たちを混乱と恐怖が襲う。さらに客の一人である女子高生も予知能力を持つと告白し――。ミステリ界を席巻した『屍人荘の殺人』シリーズ第二弾。

亮人::どぅおもー!漫才風読書感想でーす!
使い魔・ゲンキ君::今回は今村昌弘『魔眼の匣の殺人』だガル!前作『屍人荘の殺人』では●●●がテーマだったけど、今作は予言がテーマだガル!
亮人::ということでオレもここで予言をする!!
ゲンキ君::どういうことガルか?!
亮人::予言や!この漫才風読書感想でこのあと起こることを予言するんや!!
ゲンキ君::そんなことできるガルか?
亮人::ん~!コノマンザイフウドクショカンソウデ、コンカイ「シシャ」ガデルデアロウ!こんなん出ましたけど~w(Ⓒ泉アツノ)
ゲンキ君::死者?!死者がでるガルか??そんなバカな!!
亮人::予言は必ず当たるんやで。
ゲンキ君::(またホラ吹いてるよ。。。)
亮人::とりあえず読書感想に行こか!
ゲンキ君::じゃあ本の内容へ。
亮人::前作は「もし●●●でクローズドサークルになったら、どんな殺人が起こるか?」というシチュエーションを徹底的に考えられた本格ミステリやったけど、今作は「もし絶対当たる殺人予言の中でクローズドサークルになったら、どんな殺人が起こるか?」が徹底的に考えられた本格ミステリやな!
ゲンキ君::絶対の予言の中で犯人や他の人々がどう行動するか、本格ミステリのロジックにピッタリはまって考えられていて、今作もスゴイんだガル!
亮人::前作の●●●と比べるとビジュアル的な衝撃が薄い分、酷評する意見も多少見られるけど、それは違うんや。前作も今作も、「特殊なシチュエーションの中での殺人」という同じフォーマットで書かれてて、両方がメチャクチャ考え込まれていて、どちらも傑作なんや!!
ゲンキ君::主人公の葉村君と探偵の比留子さんのコンビも板についてきたガルね。
亮人::お互いに相手を思いつつ、推理も切れる、名コンビになってきてるよな!
ゲンキ君::それだけに冒頭の大学の学食のシーンで、明智さんのことを考えながら、メニュー当て推理ゲームを一人でする葉村君が切ないガル。
亮人::明智さんは思い出になったんや。悲しいけど。
ゲンキ君::あの冗談を言いつつ、繋がっていた日々はもう幻なんだガルね。
亮人::そうや。ささやく冗談でいつも、つながりを信じていたんや。柔らかい日々が波の音に染まるんや。♪幻よ~醒めないで~♪
亮人ゲンキ君::♪渚は二人の夢を混ぜ合わせて~揺れながら輝いて~♪
ゲンキ君::ハッ!?これはスピッツの「渚」!いつのまに歌ってたんだガル?!
亮人::「渚」つまり「シ者」!漫才風読書感想に「シシャ」が出てしまったようやな!!!
ゲンキ君::予言成立!?ってそんなバカなー!?!?ムリヤリ歌わせておいて!こんなヒドイ予言があるガルか?!
亮人::キャンキャン言いなさんな。スピッツだけに、日本スピッツ犬みたいなムダ吠えやでww
ゲンキ君::失礼な!ゲンキ君は、パピヨン犬の使い魔だガル(キリッ) ご主人も、ちゃんと覚えておくガル!!
亮人::ごめんごめん!「魔眼」だけに、魔がン差したんよww
ゲンキ君::もうやめさせてもらうわん!ガルガル!!!
★★★★☆