くじら座タウ星府立大学SF研究会

主に読書(SF中心)について書きます。最近の読書感想は「漫才風読書感想」をやってます。

有栖川有栖『月光ゲーム―Yの悲劇'88 』

月光ゲーム―Yの悲劇'88 (創元推理文庫)

月光ゲーム―Yの悲劇'88 (創元推理文庫)

あらすじ
夏合宿のために矢吹山のキャンプ場へやってきた英都大学推理小説研究会の面々―江神部長や有栖川有栖らの一行を、予想だにしない事態が待ち構えていた。矢吹山が噴火し、偶然一緒になった三グループの学生たちは、一瞬にして陸の孤島と化したキャンプ場に閉じ込められてしまったのだ。その極限状況の中、まるで月の魔力に誘われでもしたように出没する殺人鬼。その魔の手にかかり、ひとり、またひとりとキャンプ仲間が殺されていく…。いったい犯人は誰なのか。そして、現場に遺されたyの意味するものは何。

亮人::どぅおもー!漫才風読書感想でーす!
使い魔・ゲンキ君::今回は有栖川有栖先生のデビュウ作『月光ゲーム』だガル!
亮人::実は有栖川作品、初読みやねん。有栖川先生のミステリガイド本は読んだ事あるねんけど。
ゲンキ君::学生アリスと江神二郎のシリーズのはじまりの巻でもあるガル。
亮人::作家アリスと火村英生のシリーズを読もうと思ったんだけど、やっぱりデビュウ作からの方がええかと思って。
ゲンキ君::ってか御主人、初有栖川作品とか言ってるわりには、もう随分と積読あるガルね?
亮人::とりあえず買うんだい!買ってから考える~!
ゲンキ君::ということで本書。火山の大噴火で孤立したキャンプ場というクローズドサークルで起こる連続殺人だガル。
亮人::この状況、ドキドキやな!しかも御嶽山の災害を見たあとだと、リアリティがあってホンマに怖いわ。
ゲンキ君::連続殺人はエラリイ・クイーンの本格に対するオマージュで、きちんと犯人の手がかりが終盤までに記述されていて、最後に「読者への挑戦状」もあったガル。
亮人::こんなんアリバイもヘッタクレもない暗闇キャンプ場で犯人一人に断定できへんやろーと、オレは早々に挑戦状からリタイアしたけどなw
ゲンキ君::でも最後まで読むとシッカリちゃんとフーダニットで綺麗に一人に絞れるガル。しかもちゃんと火山大噴火という特殊設定も考慮に入れた推理で非常にスマートな解答だったガル。
亮人::でもスマートな解答にスッキリ感心はしたけど、フーダニットだけでちょっと派手さがない気もしたのは事実や。まぁ突飛なトリックを求めるのは、お門違いかもしれんけど。
ゲンキ君::キャンプ場で出会う他大学の若者同士という青春モノとしてもいいガルなー。
亮人::キャンプファイアとかワイワイやってて、事が起こるまでは楽しそうやった!ミステリ研らしく時々に挟まれるエラリイ・クイーン談義とかも面白いし!
ゲンキ君::登場人物が多すぎるという批判がよく聞かれるけど、そこらへんはどうだったガル?
亮人::オレは気にならへんかったなー。どうせオレ、リアルでも人の名前なんて端っから覚えないしww
ゲンキ君::オイ!失礼すぎる!
亮人::では最後に謎かけを一つ!
ゲンキ君::また唐突に漫才風ということを思い出して、最後だけオチをつけるガルね?
亮人::「火山大噴火」とかけまして!「後の事に心ひかれない燃えないゴミの処理係」ととく!
ゲンキ君::そのこころは?
亮人::どちらも「hunenかかり(噴煙掛かり/不燃係)」「たいようこうこない(太陽光、来ない/対応、後顧ない)」でしょう!!
ゲンキ君::ローマ字が同じで違う読みってまたムリがある掛け言葉ガルね!?
亮人::火山だけに、「どーかーん(ドッカーン/同感)」ですw
ゲンキ君::もうやめさせてもらうわん!ガルガル!!
★★★★☆