- 作者: 小林泰三
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 2011/10/22
- メディア: 文庫
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あらすじ
会社の書類を届けにきただけなのに。森の奥深くの別荘で幸子が巻き込まれたのは密室殺人だった。閉ざされた扉の奥で無惨に殺された別荘の主人、それぞれ被害者とトラブルを抱えた、一癖も二癖もある六人の客……表題作をはじめ、死亡推定時期は百五十万年前! 抱腹絶倒の「更新世の殺人」など七編を収録。ミステリお馴染みの「お題」を一筋縄ではいかない探偵たちが解く連作集。
本屋でのポップでメチャクチャ売れたと書いていたので気になっていた。期待も高まってた!相変わらずの小林泰三で面白かった。「倒叙」「安楽椅子探偵」「日常の謎」などのミステリの類型をテーマにした短篇集。類型をオフザケ寸前まで徹底的に飛躍させる姿勢は、SFの小林泰三と同じで楽しい。キャラクタもクセのありすぎる面々で笑える。とくに「遺体の代弁者」「路上に放置されたパン屑の研究」あたりはラストの展開まで目が離せなかった。「正直者の逆説」は論理学で最後まで詰めて考えるのが面倒だったけどw
- 大きな森の小さな密室
- 氷橋
- 自らの伝言
- 更新世の殺人
- 正直者の逆説
- 遺体の代弁者
- 路上に放置されたパン屑の研究
★★★☆☆