
- 作者: 眉村卓
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 1975/09
- メディア: 文庫
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あらすじ
地球人類が星々に進出した時代。だが、それまでの連邦軍による植民惑星の統治が軋轢を生じさせるに及び、連邦経営機構は新たな制度を発足させた――それが司政官制度である。官僚ロボットSQ1を従えて、人類の理解を超えた植民星種族に単身挑む、若き司政官たちの群像。
《司政官》シリーズは、大長編『消滅の光輪』『引き潮のとき』とともに、円熟期の眉村SFを代表する、遠大な本格宇宙未来史である。
眉村卓先生の《司政官》シリーズの短篇集。創元文庫からシリーズ二冊を合本した『全短編』が復刊しているが、旧版のハヤカワ文庫二冊で読んでみる。シリーズ長篇の『消滅の光輪』も大傑作だったが、短篇も傑作ばかり!人類が運営する連邦が、植民惑星を統治するために送り込むのが司政官。植民惑星は、先住種族宇宙人が住んでいたり、人類植民者が不満をつのらせたり、統治は困難を極めるが、司政官はロボット官僚を従えて奮闘する。組織の中の個人の苦闘を描いたインサイダーSFであり、政治・組織の軋轢など、綿密で濃密で読み応え充分!大傑作!
- 炎と花びら
- 遥かなる真昼
- 遺跡の風
- 限界のヤヌス