ビブリア古書堂の事件手帖 (6) ~栞子さんと巡るさだめ~ (メディアワークス文庫)
- 作者: 三上延
- 出版社/メーカー: KADOKAWA/アスキー・メディアワークス
- 発売日: 2014/12/25
- メディア: 文庫
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あらすじ
太宰治の『晩年』を奪うため、美しき女店主に危害を加えた青年。ビブリア古書堂の二人の前に、彼が再び現れる。今度は依頼者として。
違う『晩年』を捜しているという奇妙な依頼。署名ではないのに、太宰自筆と分かる珍しい書きこみがあるらしい。
本を追ううちに、二人は驚くべき事実に辿り着く。四十七年前にあった太宰の稀覯本を巡る盗難事件。それには二人の祖父母が関わっていたのだ。
過去と現在、まるで再現されるかのような奇妙な巡り合わせに、薄気味悪さを感じる二人。それは偶然か必然か? 深い謎の先にある真実とは?
今回は一冊通して太宰治がテーマの長篇。太宰治の稀覯本のウンチクは興味深く勉強になった。ストーリイのほうも一巻からの人間関係を踏まえてさらに複雑化していっており感嘆。当初から構想されていたのだろうか？ミステリの謎も驚きがあり面白かった。次かその次で完結らしいが、どういう方向に導かれるのか楽しみに待つ。なおイチャイチャはいいぞもっとやれw
★★★★☆
