さとうふみや天樹征丸『金田一少年の事件簿 錬金術殺人事件』

金田一少年の事件簿 錬金術殺人事件(上) (講談社コミックス)

金田一少年の事件簿 錬金術殺人事件(下) (講談社コミックス)

また問題篇だけ読んで自力で推理するという一人企画です。今回の未見の事件は、錬金術殺人事件。

• 推理

まず今回の推理すべき謎は4点。
1.事件に凶器の大剣はどこに消えたのか？
2.第二の殺人の密室
3.第二の殺人の被害者を犯人の思うとおりの部屋に泊まらせたくじびき、どう操作したか？
4.なぜ第四の殺人だけ、刺殺ではなく、花瓶で殴られて殺されたのか？
それではオレの推理を。
(↓白字反転ここから)
まず第一の謎。大剣をどうやって隠したか。じつは大剣は易溶合金で出来ていて、殺人のあとに溶かして隠した。易溶合金は、70度ほどで溶ける金属。冒頭のはんだ付けのシーンがヒント。
第二の謎。密室。まず部屋番号が奇妙なのに気づく。この番号がじつは、原子番号の周期表と連動している。そしてその原子番号の物質で扉ができている。ということで密室に使われた部屋は、50号室。原子番号50は、錫。ということで、錫の扉をはんだごてか何かの熱で溶かして鍵を破って密室をクリアした。(ちなみに財宝の隠し場所も推理。原子番号79の扉自体が、金で出来ていて、それが財宝の金塊のはず)
第三の謎。くじの操作。被害者を密室の50号室に泊まらせたいので、被害者が50のくじを引く前後がグルになって箱を操作した。50のひとり前のADはお金で買収されているのは作中でも描写されていたが、そいつが箱の中身をぜんぶ50の札にすりかえた。たぶん箱自体が二重底かなにかになっていた。そして被害者が50の札ばかりになった箱から50の札を引く。次の人が自分もくじを引くフリをして、二重底を元にもどす。つばり犯人は、被害者の次にくじを引いた「神丘風馬」！！
第四の謎。第四の殺人だけなぜ花瓶か。この花瓶には、第一の謎で溶かした金属が隠されていた。もう固まっているが、取り出して捨てなければいけない。だから殺しと証拠隠滅を同時にするために、花瓶で殺し割れた中から金属を取り出し窓から捨てた。
(↑白字反転ここまで)
以上、推理終了！！「ジッチャンはいつもひとつ！！」(←亮人名探偵のキメ台詞w)

• 答え合わせ

推理が終わったので、解答篇までぜんぶ読みました。うーん大体合ってたけど八割くらいか？一番微妙なw
(↓白字反転ここから)
まず第一の謎は、易溶合金ではありませんでしたね。シンプルに錫でした。でも発想自体は正解していた。
第二の謎は、ほぼ正解。密室の破り方が、オレの回答より正解の方がよりダイナミックでしたwオレも推理してみたものの、絵で見せられるとよりタイソウでより荒唐無稽っぽく見えるねw夜中にあんなことしてたら絶対にバレルだろw
第三の謎は、おしい。共謀まではあってたけど、箱への細工の仕方がよりシンプル。二重底ではなかった。でもこれミスが起こりやすそうで、オレの答えの方がより完成度が高いように感じたけどw
第四の謎は、ほぼ正解。ただこの殺人が突発的だとまでは見破れていなかった。無念。
(↑白字反転ここまで)
ということで、八割方正解だけど、完全勝利とまではいかなかったかなー。煮え切らないw犯人当てだけでも正解したので良しとするか。もっと精進せねば！
それにしても相変わらず金田一少年は動機がエグイねー。被害者に全く同情できないところが、金田一らしいw