- 作者: 豊田有恒
- 出版社/メーカー: 角川春樹事務所
- 発売日: 2000/10
- メディア: 文庫
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あらすじ
恐竜の繁栄する白亜紀後期末に降り立った調査隊が、何者かに襲われ、ソネ教授と助手が拉致された。タイムパトロール隊員のヴィンス・エベレットは、生き残った調査隊員を伴い救出に向かうが、その時代でヴィンスたちが目撃したものは、武器を使いフタバスズキ竜を攻撃するドロマエオサウルスだった。さらに人間ではない何者かが、時空を超えてヴィンスたちに襲いかかってきた―。不朽の名作SF。
豊田有恒のおなじみ、タイムパトロールもの。白亜紀の時間旅行研究者キャンプが謎のタイムマシン群に襲われ壊滅したことにはじまる、壮大な地球史改変SF。白亜紀末の恐竜の絶滅の理由、またペルム紀の末に哺乳類の祖先(哺乳類型爬虫類)が小型のもの以外死に絶えその後なぜ恐竜の天下が訪れたのか、二大古生物学の謎をタイムマシンを絡めて壮大に答えているのが痛快。また本書初出1979年と、恐竜科学界よりも早く恐竜人類を持ち出した先見の明もスゴイ。しかしルルロとの恋は唐突な感じも笑。恐竜の描写は一部古びているが、なによりもドロマエオサウルスたちが可愛かったのでオールOK!
★★★★☆