くじら座ソーダ通信

主に読書(SFとミステリ)やアニメについて書きます。最近の読書感想は「漫才風読書感想」をやってます。カテゴリーから「漫才風読書感想」を選んで読んでみてください!

野崎まど『独創短編シリーズ2 野崎まど劇場(笑)』

あらすじ
読んで爆笑! 超個性的・独創短編シリーズ!
鬼才・野崎まどの謎センスを存分にお楽しみあれ!
電撃文庫MAGAZINE」連載の、図ありイラストあり、挙句はQRコードすら載った奇文珍文目白押しの短編が、1冊にまとまって文庫で登場! OLと退魔師、深窓の令嬢、ソムリエ、秘密結社、神主と破魔矢、人妻、大作家とコメ欄、徳川将軍とオーク、黄門さま、モーゼといった不可解極まるキャラクターたちが織りなす爆笑必至の物語の数々! 雑誌連載分に加え、恒例ボツネタ&書き下ろし+αとボリューム満点でお送りする、編集部の狂気を感じる短編集! ――この本を読んだ時、あなたは『賢者』へと覚醒する。

今回も楽しませてもらいました!全くエロイ官能小説があるかと思えば、Cafeのウェルカムボードだけで人生を匂わせた爽やかな作品があったり。やっぱりあなどれんわ!QRコードが実際に機能してるのにも笑ったし、『麻雀放浪記』をなぞりながらキリスト教ディスるのも笑えた!筒井康隆の某作品と似た手法をミステリにまで昇華させたのにも驚いたし、あとは早川書房の内情に切り込んだのも一番ビックリした!野崎まどの前ではどうでもいいけど「ヒ●ポン」とか「TAKOBEYA」とか、ラノベで使っちゃイカン言葉でしょwww笑えて楽しかった、満足の一冊。もっと奇才(マジキチ?)っぷりを発揮して欲しいので、さらなる続巻も希望!
★★★★★