くじら座ソーダ通信

主に読書(SFとミステリ)やアニメについて書きます。最近の読書感想は「漫才風読書感想」をやってます。カテゴリーから「漫才風読書感想」を選んで読んでみてください!

三上延『ビブリア古書堂の事件手帖5〜栞子さんと繋がりの時〜』

あらすじ
驚異のミリオンセラー。日本で一番愛される文庫ミステリ、待望の最新刊。
静かにあたためてきた想い。無骨な青年店員の告白は美しき女店主との関係に波紋を投じる。
物思いに耽ることが増えた彼女はついにこう言うのであった。必ず答えは出す、ただ今は待ってほしいと。
ぎこちない二人を結びつけたのは、またしても古書だった。いわくつきのそれらに秘められていたのは、過去と今、人と人、思わぬ繋がり。
脆いようで強固な人の想いに触れ、二人の気持ちは次第に近づいているように見えた。だが、それを試すかのように、彼女の母が現れる。
この邂逅は必然か? 彼女は母を待っていたのか? すべての答えが出る時が迫っていた。

まず、読書メーターのみんなの感想を見るまで「プロローグ」の仕掛けに気付きませんでした笑!!叙述的な仕掛けがあったとは!?『彷書月刊』『ブラックジャック』に関連する謎を解くことを通していろんな人の愛を書いて、母親からの寺山関門を通過し、最後に栞子さんの告白への返答、という流れがよかった。そして、ラストの次巻へのヒキも暗雲で気になる。物語も佳境を迎えて完結への道はどうなるのか期待も高まる!!
★★★★☆