マイクル・コーニイ『パラークシの記憶』
- 作者: マイクル・コーニイ,山岸真
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 2013/10/08
- メディア: 文庫
- この商品を含むブログ (26件) を見る
あらすじ
冬の再訪も近い不穏な時代、村長の甥ハーディは、伝説の女性ブラウンアイズと同じ瞳の色の少女チャームと出会う。記憶遺伝子を持つこの星の人間は、罪の記憶が遺伝することを恐れ、犯罪はまず起きない。だが少年と少女は、背中を刺された男の死体を発見する…名作『ハローサマー、グッドバイ』の待望の続編。真相が今語られる。
『ハローサマー、グッドバイ』の続篇。正直ハロサマの内容覚えてなかったけど、オチだけ思い出してOKでした。今回は殺人事件が絡むSFミステリ。フーダニットとホワイダニットが、前作からと今回からのSF設定と上手く絡み合って、完成度の高いSFに仕上がってた!しかしこの特殊設定の封建的な社会が90年代に書かれたとは、いささか古色蒼然ではないかな。ロリンの正体とかは前作のバランスを壊しかねない大ネタで興奮したけど!陰鬱と清爽が入り混じった面白いお話でした!
追記:途中、イーガンの「ミトコンドリア・イヴ」を思い出した。ブラウンアイズとドローヴの名前が出てきたら興奮するわな。
★★★★☆